小倉織伝承会(いのちのたび博物館資料整理サポーター)
市民講座で小倉織に出会い、小倉織を織れるようになりたいと博物館と豊前小倉織研究会で勉強を重ねた人々が集まって小倉織伝承会が生まれました。室町コモン、小倉城庭園、いのちのたび博物館、豊前小倉織研究会工房を活動拠点として、現存する小倉織の調査データをもとに袴の復元作業をするとともに、ワークショップや出前講座などを通して北九州の伝統織物「小倉織」を広く伝承する活動をしています。
東谷郷土資料館の袴地3点の復元
2021.10.18
平尾台の麓、小倉南区木下に、この地区で使われてきた農機具、家具調度などを集めて展示している東谷郷土資料館があります。この資料館に小倉織の布があるというお話を博物館の学芸員さんからお聞きして一緒に尋ねてみると、明治・大正期に織られた「自家製布地」と書かれたベニヤ板に25点ほどの小さな布片が貼りつけられたものが、壁に掛かっていました。また、織機、紡ぎ車、筬、糸などの機織りの道具も大切に保存されていました。
板に貼ってある布の中に「はかま生地」と書かれた3枚の布片がありました。3㎝×6㎝ほどのごく小さな布片ですが、この地区の方たちが織った自家用の小倉織の袴地です。この3枚の小さな布の糸の本数や糸の色を調べて、伝承会で復元しました。この袴地の濃い藍色のところには手紡ぎ糸が使われていました。初めて手紡ぎ糸を経糸に使い密度の高い小倉織を織るのはかなり苦労が要りましたが、伝承会で織りあげ、それを袴に仕立てて、リニューアルオープンする東谷の資料館に展示することになりました。(kei)**********************************************************************************
*伝承会メンバーよりの報告*この1年、小倉南区の東谷郷土資料館の袴地の復元に取り組んでいました。やっと織り終わった布地が袴になりました。
今回は、自分達で紡いだ糸を藍染めして、織っていきました。まさに昔ながらの手作りにこだわった復元作業になりました。(K.D)
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小倉織体験の案内
①北九州市立小倉城庭園
コースターとストラップの織体験ができます。
連絡先:北九州市立小倉城庭園
〒803-0813
福岡県北九州市小倉北区城内1-2
TEL: 093-582-2747
https://kokura-castle.jp/kokurastripe-experience/
②豊前小倉織研究会室町コモン分室
コースターとストラップの織体験ができます。
連絡先:室町コモン分室担当
〒803-0812
福岡県北九州市小倉北区室町2-5-15
TEL: 050-3558-4736
https://8030812comon.shopinfo.jp/