活動報告
豊前小倉織研究会は、①小倉織の調査と研究 ②小倉織の制作 ③小倉織を広く伝える、の3つを柱にして活動しています。
初めての講座シリーズ「小倉織を知ろう!織ってみよう!」№2
2023.03.19
3月19日、先週にひき続き第2回講座を開催いたしました。当日、小倉城庭園では花見茶会が催されており、展示室にて伝承会が復元した小倉織の反物とミニ袴、歴代藩主の書などに囲まれて、3名様での講座となりました。講義では、小倉織の「織り」と「糸」の特徴、さまざまな糸や布とその原料について学び、実際に素材や織り方の異なる布をルーペで見較べたり、蚕の入った繭、繭を広げたフワフワの真綿、大麻・苧麻、モコモコした羊毛などの素材もじっくり見て触っていただきました。布の織り方の違いや、素材の手触り・暖かさなどを新鮮な驚きとともにたっぷりと感じていらっしゃる様子でした。後半の実技では、真田紐のデザインサンプルを元にお好みの色彩でデザインを決め、26本の経糸を順番通りに並べて、小さな腰機のmini小倉に通します。お好みの色にアレンジしたデザインを丁寧に色鉛筆で描いた後は、色とりどりの経糸を美しく並べてスイスイと通していき、緯糸も選んで網針(あばり)に巻いて、予定よりも早く真田紐を織る準備ができあがりました!真田紐のデザインやmini小倉の準備と同時に、交替で高機での織り体験も行いました。こちらの高機で織った布は次回の講座でしおりにしていただく予定です。講義から実技、最後の質問コーナーまで、皆さんから小倉織への熱い思いと楽しい!という気持ちが終始伝わってきました。すてきな真田紐が織り上がるのがとても楽しみです♪(こめ)