活動報告
豊前小倉織研究会は、①小倉織の調査と研究 ②小倉織の制作 ③小倉織を広く伝える、の3つを柱にして活動しています。
2023年度北九州市民カレッジ第2回 「天然繊維に触れる、染めについて学ぶ」
2023.06.09
6月9日(金)第2回目の市民カレッジが行われました。始めに講義室で、麻・絹・ウール・木綿の特徴や歴史について実物の繊維と原料を見ながら知っていただき、昔から小倉織に多く使われてきた藍による染色手順、その他のさまざまな染料について学びました。その後、実習室へ移動していよいよ糸の染色です!今回は班に別れて、濃い藍、淡い藍、中くらいの藍、濃い茜、薄い茜、黄色、緑色に木綿糸を染めていきます。黄色は玉ねぎの皮で、緑色は予め藍に染めた糸に玉ねぎの黄色を重ねて染色します。受講生の皆さんの手で丁寧に何度も染液の中で糸を繰って染めたあと、水洗いをくり返して、とても美しい7色の糸が染め上がりました。染料によってそれぞれ工程が違うので、空いている時間には他の班が染色しているところを見学しました。藍の中に浸かっている時には黄緑がかっていた糸が絞って空気に晒されるとサッと青色に変化する様子、茜や玉ねぎを煮出した染液で糸が染まっていったり媒染で色が変化したりする様子には驚きの声が上がり、皆さん和気藹々とした雰囲気の中でで染めを楽しまれていました。暑い中お疲れさまでした!次回は「小倉織の縞の特徴を学ぶ」です。実技では今回染めていただいた糸と研究会で染めた糸を合わせた18色を使って、オリジナルの真田紐のデザインをします。(こめ)