活動報告
豊前小倉織研究会は、①小倉織の調査と研究 ②小倉織の制作 ③小倉織を広く伝える、の3つを柱にして活動しています。
松ヶ枝北小学校授業 「小倉織を学ぼう」
2023.09.13
9月13日(水)松ヶ枝北小学校の6年生11名を対象に「小倉織を学ぼう」の授業を行いました。
最初に、日本で昔から使用されてきた繊維と布について知ってもらい、班ごとに麻・絹・ウール・木綿の原材料と布の実物を触って、どれが何の素材なのか考えてもらいました。手触りを比べたり、繭をカラカラ振ったりして、どの班も全員で活発に意見を出し合って答えを見つけました。
次は、小倉織に使われている和綿をワタから糸に紡ぐまでの工程を体験しました。綿繰り機で綿の実を種とワタに分離させ、そのワタを弓で打ってふわふわにして筒状に丸めて綿筒(じんき)を作り、じんきを糸車で糸に紡いでいく・・・。やはり一番大変だったのは糸紡ぎで、にこにこ綿繰り機を回していた皆さんも、糸車の前では真剣な表情になっていました。
体験の後は、小倉織の歴史について学びました。6年生はちょうど江戸時代の歴史を勉強したばかりで、小倉織の歴史の話の中に徳川家康や千利休などの人物が出てくると「知ってる!」という声がたくさん上がりました。
それから、小倉織にはどんな特徴があるか、実際に小倉織と日本手ぬぐいの織り目などの違いをルーペで覗いて考えました。熱心にルーペを覗き込んで観察し、それぞれが発見したことを積極的に発表してくれました。
授業の終わりにも、「小倉織のことをぜんぜん知らなかったけれど、小倉織が丈夫で強いことがわかった。」「北九州で昔から小倉織が作られていて良かった。誇りに思える。」「自分で綿を種から育てたい。」などの嬉しい意見を発表してくれました。また、「小倉織で作ったらいいと思うものは?」という質問に、「月に1度は靴下が破れるので丈夫な小倉織の靴下がほしい。」「明日草抜きがあるので丈夫な手袋がほしい。」などの楽しいアイデアをたくさん聞かせてくれました。6年生の皆さんの素直で元気な明るさに、先生方も、私たちも全員笑顔でとても楽しい授業となりました。ありがとうございます。(こめ)