活動報告
豊前小倉織研究会は、①小倉織の調査と研究 ②小倉織の制作 ③小倉織を広く伝える、の3つを柱にして活動しています。
新道寺小学校授業「糸車をまわしてみよう!」
2024.01.30
市丸小学校授業2023「小倉織を学ぼう」最終日
2023.12.30
11月30日、市丸小学校での授業も最終日をむかえました。
前回デザインした縞模様が機にかかり、子どもたちは経糸を嬉しそうに眺めています。
今日のテーマは高機で織る、です。大和先生からの説明後、前回同様グループに分かれて織り始めます。
最初は手と足がちぐはぐな様子でしたが、1人5分の持ち時間を2度、3度交代して織っていくうちに打ち込みも糸渡しもあっという間に覚えた子どもたちでした。
出来上がったコースターを手にした子どもたちの様子を担任の杉田先生よりお伺いしました。自分たちが育てたわたから小倉織ができて驚いたこと、小倉織のすごさをたくさんの人に伝えたいなどの感想を持っていたそうです。後日工房に子どもたちからお礼の手紙が届きました。
杉田先生がおっしゃっていたように印象的だったのは小倉織を広めたい、広めてほしい、たくさんの方に知ってほしいと書かれていたことです。私たちの研究会活動の柱でもある、小倉織を広く伝える、ということがこの感想文を拝見して、しっかりと伝わっていることをとても嬉しく思いました。(ひ)
市丸小学校授業2023「小倉織を学ぼう!」2日目
2023.10.30
10月30日。市丸小学校にて、第2回「小倉織を学ぼう」の授業を行いました。まずは、糸の藍染めから。前回、子どもたちが紡いだ糸に、私たちがお手伝いして紡ぎ足した 手紡ぎ糸を藍色に染めていきます。
青茶黒い液体の中に、糸を入れる子どもたち。緑がかったなんとも言えない色になった糸。それを液体から出して、空気に触れさせると段々と青系の色に変化していく様をみて、びっくり! 大歓声が。その工程を何度か繰り返し、しっかりと綺麗な濃い藍色に染めていきました。
次は、縞のデザイン。まずはデザインのお勉強で、黒板に出ていろいろな色のシートを並べて試しに縞柄を作る練習です。最初は難しそうにしていましたが、最後は全員が上手にデザインできるように。今回は、1人1人がデザインした縞模様を、5人1チームになって5人分の縞を横に並べて1枚のコースターをデザインしていきます。もう、すっかり慣れたもので、元気いっぱいの個性的なデザインがあがってきました。このデザインをもとに、機に糸をかけて、みんなで世界でたった1枚の!オリジナルコースターを織っていきます。さぁ、どんなふうに仕上がるのか。私たちも、とっても楽しみです♪(mi)
市丸小学校授業2023「小倉織を学ぼう!」
2023.10.11
昨年に引き続き、市丸小学校5年生10名に小倉織の授業をすることになり、第1回目の授業が10月11日の3・4時間目に行われました。始めに小倉織の歴史についてお話を聞いた後、自分達で育て収穫した綿で糸を紡ぐ為の綿筒(じんき)を作りました。
まず、綿の実から種を取らなければなりません。手で種を取ることは難しいので、綿繰り機という道具を使います。
なんと、子どもたちはこの綿繰り機を手作りしていました。箱型の木の椅子に太鼓を打つ時のバチを2本結束バンドで括り付けたものを渡したシンプルな作りですが、子どもたちが器用に2本の棒を回すと、上手に種が取れるのです。これには私達もびっくり。子どもたちそれぞれにお気に入りの棒があるようで、どれだけ頑張って種取り作業をしてくれたかが伝わり、感動しました。
さて、ここからが今日の作業。綿繰りされた綿は、フワフワではありません。今回はカード機(ハンドカーダー)という金属の針が付いた大きなブラシの様な道具を2本使って綿の繊維を整え、綿をフワフワにしました。初めは恐る恐るカード機を握っていた子どもたちは、上手に出来たお友達に教えてもらいながら、キレイに整った綿をカード機からふわりとはずすのが上手くなっていきます。その綿を箸の様な棒でクルクル巻いて、綿筒の出来上がりです。自分が作った綿筒を使って、いよいよ糸車で糸を紡ぎます。糸車は教室に5台準備。1台に2人ずつ、交替で紡ぎます。初めての糸車にみんな興味津々。左右の手の動きが異なる上に、前に回したり後ろに回したりと慣れない動作に初めは戸惑っていましたが、次第に自分で出来るように。糸を切らずに長く紡げるよう、何度も挑戦していました。紡ぐ時間が足りなくて、充分に教えられたか、楽しく作業してもらえたか心配でしたが、授業終わりに私が担当した2人共が、手を上げて感想を言ってくれたので、安心しました。細い糸が紡げたのが嬉しかったようです。
次回は、今日紡いだ糸を藍染めし、自分達で織る布の縞をデザインします。どんなデザインになるのか、楽しみです。〈Y子〉
松ヶ枝北小学校授業 「小倉織を学ぼう」
2023.09.13
9月13日(水)松ヶ枝北小学校の6年生11名を対象に「小倉織を学ぼう」の授業を行いました。
最初に、日本で昔から使用されてきた繊維と布について知ってもらい、班ごとに麻・絹・ウール・木綿の原材料と布の実物を触って、どれが何の素材なのか考えてもらいました。手触りを比べたり、繭をカラカラ振ったりして、どの班も全員で活発に意見を出し合って答えを見つけました。
次は、小倉織に使われている和綿をワタから糸に紡ぐまでの工程を体験しました。綿繰り機で綿の実を種とワタに分離させ、そのワタを弓で打ってふわふわにして筒状に丸めて綿筒(じんき)を作り、じんきを糸車で糸に紡いでいく・・・。やはり一番大変だったのは糸紡ぎで、にこにこ綿繰り機を回していた皆さんも、糸車の前では真剣な表情になっていました。
体験の後は、小倉織の歴史について学びました。6年生はちょうど江戸時代の歴史を勉強したばかりで、小倉織の歴史の話の中に徳川家康や千利休などの人物が出てくると「知ってる!」という声がたくさん上がりました。
それから、小倉織にはどんな特徴があるか、実際に小倉織と日本手ぬぐいの織り目などの違いをルーペで覗いて考えました。熱心にルーペを覗き込んで観察し、それぞれが発見したことを積極的に発表してくれました。
授業の終わりにも、「小倉織のことをぜんぜん知らなかったけれど、小倉織が丈夫で強いことがわかった。」「北九州で昔から小倉織が作られていて良かった。誇りに思える。」「自分で綿を種から育てたい。」などの嬉しい意見を発表してくれました。また、「小倉織で作ったらいいと思うものは?」という質問に、「月に1度は靴下が破れるので丈夫な小倉織の靴下がほしい。」「明日草抜きがあるので丈夫な手袋がほしい。」などの楽しいアイデアをたくさん聞かせてくれました。6年生の皆さんの素直で元気な明るさに、先生方も、私たちも全員笑顔でとても楽しい授業となりました。ありがとうございます。(こめ)
北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」 5回講座終了
2023.07.21
北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」第4回
2023.07.07
北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」第3回
2023.06.30
藍建てをしました
2023.06.13
6月。工房では、藍建て をはじめます。藍建て とは、藍草を発酵させた「蒅(すくも)」を微生物の力を借りて発酵させ、藍染の染液をつくること。まずは「蒅」に石灰をまぜ、予め木灰に熱湯を注いでつくておいた上澄みの灰汁(あく)を加えてよく練り、団子状に丸めて藍甕(あいがめ)に入れていきます。そこにタンクの6分目の量になるまで灰汁を足して撹拌。初日の作業は ここで終わりですが、かなりの重労働です。 これから毎日撹拌したり、栄養源である お酒を入れたり、pHの管理などをして 上手く発酵するまで育てていきます。 なんとも手間のかかる作業!それだけに、他の染料とは違い、より愛おしく感じてしまう藍。いや、思わず親しみを込めて「藍さん」と、お呼びしたくなります。頑張って上手く発酵しておくれ〜 きれいな藍色を出しておくれよ〜と、祈る気持ちを込めて 藍建てをしました。こうして小倉織に昔から使われている藍色は、つくられていきます。発酵の様子は、また後日。がんばれー 藍さん!(mi)
2023年度北九州市民カレッジ第2回 「天然繊維に触れる、染めについて学ぶ」
2023.06.09