旧百三十銀行ギャラリー 「小倉織でストラップつくり」

2023.09.16

小倉織を学び伝統の技法で織ってみよう 令和5年9月10日(日) 13:30〜15:30 旧百三十銀行ギャラリーにて、ワークショップ開催。 昨年の秋に引き続き、このギャラリーでの小倉織りのストラップ作りは2回目となりますが、募集人員20名が、即埋まってしまう程の人気に、嬉しい限りです。 小倉織の歴史、特徴そして、綿の種まきから小倉織の布が織り上がるまでの過程を、参加者の皆様に学んで頂きました。 そして、最後に草木染した木綿糸と”ミニ小倉”を使って、真田紐14cmを各自織って頂き、ミニストラップを作りました。完成した自分が織った真田紐のストラップを手にして、笑顔が会場に溢れていました。 余った時間を利用して、綿繰機(種と綿に分ける)、弓打ち(綿をきめ細やかにする)、糸車(綿から糸を紡ぐ)等、日常生活では、見かけない道具の体験もして頂きました。 男性も交えた20名の参加者の方々と学びと体験の楽しい2時間をご一緒させていただきました。

松ヶ枝北小学校授業 「小倉織を学ぼう」

2023.09.13

9月13日(水)松ヶ枝北小学校の6年生11名を対象に「小倉織を学ぼう」の授業を行いました。
最初に、日本で昔から使用されてきた繊維と布について知ってもらい、班ごとに麻・絹・ウール・木綿の原材料と布の実物を触って、どれが何の素材なのか考えてもらいました。手触りを比べたり、繭をカラカラ振ったりして、どの班も全員で活発に意見を出し合って答えを見つけました。
次は、小倉織に使われている和綿をワタから糸に紡ぐまでの工程を体験しました。綿繰り機で綿の実を種とワタに分離させ、そのワタを弓で打ってふわふわにして筒状に丸めて綿筒(じんき)を作り、じんきを糸車で糸に紡いでいく・・・。やはり一番大変だったのは糸紡ぎで、にこにこ綿繰り機を回していた皆さんも、糸車の前では真剣な表情になっていました。

体験の後は、小倉織の歴史について学びました。6年生はちょうど江戸時代の歴史を勉強したばかりで、小倉織の歴史の話の中に徳川家康や千利休などの人物が出てくると「知ってる!」という声がたくさん上がりました。
それから、小倉織にはどんな特徴があるか、実際に小倉織と日本手ぬぐいの織り目などの違いをルーペで覗いて考えました。熱心にルーペを覗き込んで観察し、それぞれが発見したことを積極的に発表してくれました。
授業の終わりにも、「小倉織のことをぜんぜん知らなかったけれど、小倉織が丈夫で強いことがわかった。」「北九州で昔から小倉織が作られていて良かった。誇りに思える。」「自分で綿を種から育てたい。」などの嬉しい意見を発表してくれました。また、「小倉織で作ったらいいと思うものは?」という質問に、「月に1度は靴下が破れるので丈夫な小倉織の靴下がほしい。」「明日草抜きがあるので丈夫な手袋がほしい。」などの楽しいアイデアをたくさん聞かせてくれました。6年生の皆さんの素直で元気な明るさに、先生方も、私たちも全員笑顔でとても楽しい授業となりました。ありがとうございます。(こめ)

文化庁伝統文化親子教室事業を開催

2023.09.08

猛暑の中、7月26日、8月2日、16日の3回にわたり、「小倉織にちょうせんしよう!」が、小倉城庭園で開催されました。午前の部と午後の部の各2時間ずつ、小学1年生から6年生までが保護者の方とともに参加して下さいました。1回目、前半は小倉織の歴史を勉強しました。次に、綿繰機を使って綿と種子を分け、弓で打ってフワフワに。とても楽しったとの感想が多数ありました。糸紡ぎでは綿を引く速さと糸車を回すタイミングがとても難しかったようですが、やりがいがあったようです。最後に機織りに挑戦し、布が織り上がっていく仕組みを理解するという初めての体験に、時間がゆるす限り熱心に取り組みました。2回目の前半は綿以外の素材やそれで作られた布について学びました。後半は18本の糸を使い、真田紐のデザインです。グラデーションを使うのか、好きな色を組み合わせるのか、個性あふれる組み合わせのデザインをして、自分の紐に名前を付けました。3回目は前回準備した真田紐の織りです。ちょっと間違えてやり直したり、丁寧に端を揃えたりしながら素敵な真田紐が織り上がりました。それをストラップに加工して発表会です。皆、しっかりと自分の感想を語ってくれました。台風で3回目の講座を一週間順延しましたが、無事終了することができました。参加した子供達は学年差はあったものの、それぞれが充分に楽しみ、夏休みの思い出の一頁に加えてくれたようです。保護者の方も楽しかった、次は私も参加したい、と言う感想を書いてくださった方がたくさんおられ、小倉織りに興味を持って頂くことができて私達伝承会にとっても、充実した時間になりました。(豊前小倉織伝承会)

北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」 5回講座終了

2023.07.21

北九州市民カレッジ「小倉織5回連続講座」を初めて早いもので今年で9年目になりました。単発の小倉織講座は何度か実施してきたのですが、歴史を学び、小倉織の特徴を知り、ワタがどのように糸になるかを体験し、糸を染めて、実際に織るという一連の学習は市民カレッジが初めての試みでした。★毎回たくさんの申し込みをいただき嬉しい限りですが、実技を多く含むために20人という人数制限があり、「何年も待ってやっと講座を受けることができました」という方がおられることは申し訳なく思っています。★受講生の皆さんが、回を重ねるごとに次第に打ち解けて和気藹々のいい雰囲気になっていくのは毎年変わらない風景です。9年間のうちに小倉織の歴史などで新しく分かってきたこともあり、新しい資料も見つかりました。研究会の中にもいろいろな変化がありました。私たちも、市民カレッジとともに成長しています。★また、市民カレッジを受講された方たちの活動はそれだけで終わらずに、2017年には卒業生メンバーによる小倉織伝承会が誕生しました。伝承会はいまでは白い糸を染めて、袴を織ることができるまでの技術を身に付けて、小倉城庭園と室町コモンでの伝承活動を日々頑張っています。(Kei)

北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」第4回

2023.07.07

7月7日㈮ 市民カレッジ小倉織講座の第4回目が開催されました。前回の講座でデザインした真田紐の経糸並べる整経という作業から始まりました。2人1組となり、1人が整経を行い、1人が糸の順番と色を確認していきます。第4回目ということもあり協力し合いながら楽しく整経していく姿が見受けられました。その後「ミニ小倉」という簡易織機に整経した糸を通していきました。いよいよ、織のスタートです。ミニ小倉を上げ下げしながらよこ糸を通し、1段1段織っていきます。自分でデザインした真田紐の縞模様が4~5段織るとはっきりしてきます。どの真田紐も個性があって同じものが一つもありません。力加減によって紐の幅が細くなったり太くなったりしてしまうため、気を付けながら集中して織っていました。織る時間を少なくしか取れなかったため、持って帰る方、また最終回にも織る時間を取ってあったため、次回に織りあげる予定の方もいます。次は第5回目最終回。どのような真田紐が出来上がっているのでしょうか。とても楽しみです。(ゆう。)

北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」第3回

2023.06.30

6月30日(金)市民カレッジの小倉織講座第3回目が開催されました。当日は朝から強い雨が降る中、多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。会場の講座室には研究会の帯のサンプルと真田紐を展示して見て頂きました。前半の講義では、小倉織の縞の特徴を学びました。リネンルーペを使って小倉織と手ぬぐい布を見比べ密度を確認したり、織物摩耗試験での試験結果をグラフで見て確認したりして、小倉織の丈夫さをわかっていただけたと思います。また、小倉織の特徴の一つである双糸について「S撚り」「Z撚り」を拡大模型で説明しました。後半の実技では、始めに染色データ表を作成。前回の講座で染めた糸を含む18色を、各自で貼って完成です。続いて、自分で織る真田紐のデザインを考えます。まずは、作成方法をサンプルを見ながら学びました。デザインをする時に使うハニカム状の表と、整経する時に使う表の2種類を説明。初めて見る表に戸惑う方もいらっしゃいましたが、指導担当がたくさんいたので、質問を受け対応できたと思います。同時進行で、別室では糸紡ぎと機織の体験もして頂きました。私は機織担当でしたが、2回目の体験とあって皆さん上手に織られていました。しかしながら、やはり糸紡ぎは難しかったようで、思うように紡げなかった方が織り機に座って織りながら「こっちは安心する」とおっしゃって下さいました。いよいよ次回は、自分がデザインした真田紐を整経して織る作業です。どうぞ、お楽しみに。お待ち致しております。(Y子)

小倉織体験  ストラップを作ってみよう

2023.06.17

6月17日(土)、小倉北区の井堀市民センターで「小倉織のストラップを織ってみよう」ということでたくさんの方々に集まっていただきました。小学1年生から付き添いの方や興味を持ってくださった方々も加わり、賑やかなワークショップになりました。まず、小倉織の歴史や特徴の話を聞いたあと、ミニ小倉でのストラップ作りに挑戦しました。18本の経糸が一本おきに上下する間を緯糸が往復することで真田紐が織り上がるのですが、中には糸をすくってしまい、何段か解いてやり直す場面もありました。また、綿繰り機で綿と種を分けることや、綿を弓の弦で打って固まりをほぐしてふわふわにすることを体験した後に、糸車で糸を紡ぐ体験をしました。小倉織を通して改めて昔の人たちの知恵や我慢強さ、物を大切にする心などに思いを馳せた一日でした。最後に、自分の織ったストラップを手にした25名の参加者の皆さんから「楽しかった亅との感想をいただきました。

2023年度北九州市民カレッジ 小倉織を学び、織ってみよう(全5回)開講!

2023.06.14

5月26日(金)に「市民カレッジ~小倉織を学び、織ってみよう~(全5回)」が始まりました。今年も抽選で選ばれた20名の受講生の皆さんと「小倉織の歴史、紡ぎや機織り、染色、縞のマイデザイン、mini小倉で真田紐を織る」と、充実した内容で勉強していきます。第1回目からの詳しい内容は活動報告をご覧ください。

藍建てをしました

2023.06.13

 6月。工房では、藍建て をはじめます。藍建て とは、藍草を発酵させた「蒅(すくも)」を微生物の力を借りて発酵させ、藍染の染液をつくること。まずは「蒅」に石灰をまぜ、予め木灰に熱湯を注いでつくておいた上澄みの灰汁(あく)を加えてよく練り、団子状に丸めて藍甕(あいがめ)に入れていきます。そこにタンクの6分目の量になるまで灰汁を足して撹拌。初日の作業は ここで終わりですが、かなりの重労働です。 これから毎日撹拌したり、栄養源である お酒を入れたり、pHの管理などをして 上手く発酵するまで育てていきます。 なんとも手間のかかる作業!それだけに、他の染料とは違い、より愛おしく感じてしまう藍。いや、思わず親しみを込めて「藍さん」と、お呼びしたくなります。頑張って上手く発酵しておくれ〜 きれいな藍色を出しておくれよ〜と、祈る気持ちを込めて 藍建てをしました。こうして小倉織に昔から使われている藍色は、つくられていきます。発酵の様子は、また後日。がんばれー 藍さん!(mi

2023年度北九州市民カレッジ第2回 「天然繊維に触れる、染めについて学ぶ」

2023.06.09

6月9日(金)第2回目の市民カレッジが行われました。始めに講義室で、麻・絹・ウール・木綿の特徴や歴史について実物の繊維と原料を見ながら知っていただき、昔から小倉織に多く使われてきた藍による染色手順、その他のさまざまな染料について学びました。その後、実習室へ移動していよいよ糸の染色です!今回は班に別れて、濃い藍、淡い藍、中くらいの藍、濃い茜、薄い茜、黄色、緑色に木綿糸を染めていきます。黄色は玉ねぎの皮で、緑色は予め藍に染めた糸に玉ねぎの黄色を重ねて染色します。受講生の皆さんの手で丁寧に何度も染液の中で糸を繰って染めたあと、水洗いをくり返して、とても美しい7色の糸が染め上がりました。染料によってそれぞれ工程が違うので、空いている時間には他の班が染色しているところを見学しました。藍の中に浸かっている時には黄緑がかっていた糸が絞って空気に晒されるとサッと青色に変化する様子、茜や玉ねぎを煮出した染液で糸が染まっていったり媒染で色が変化したりする様子には驚きの声が上がり、皆さん和気藹々とした雰囲気の中でで染めを楽しまれていました。暑い中お疲れさまでした!次回は「小倉織の縞の特徴を学ぶ」です。実技では今回染めていただいた糸と研究会で染めた糸を合わせた18色を使って、オリジナルの真田紐のデザインをします。(こめ)
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