朝日カルチャーセンター北九州 小倉織を実践 第1回

2022.10.27

10月27日(木)13時〜15時まで朝日カルチャーセンター北九州で全3回の講座の第1回目を行いました。3回の講座を通してワタが糸となり布となる過程を学び、草木染めの糸でマイデザインの真田紐を織ります。これまでも小学校や市民センター、工房見学や市民カレッジなど様々なワークショップや講座を行ってきましたが、カルチャーセンターでの講座は今回が初めてです。少し緊張しましたが、場所は変わってもお伝えすることはいつも通り変わりません。受講者は8名。第1回目は前半で小倉織の歴史や特徴、制作の過程などを冊子を見ながら学び、後半は糸紡ぎや綿繰りなどの体験を行いました。少人数なので糸紡ぎ体験もたっぷり時間をかけ、研究会で織った帯反物や様々なデザインの布を見ていただきながら、お一人お一人とゆっくり対話もでき、とても充実した和やかな時間でした。皆さんに小倉織のイメージを聞くと「袴」とおっしゃった方がいらっしゃいました。また、この講座で何に一番関心があったのかの問いには「小倉織について知りたい」「小倉織らしいものを織ってみたい」というのが皆さんのお答えでした。3回の講座で、小倉織に対する印象がどのように変化していくのか、小倉織らしさとは??そんなお話をするのも楽しみです。皆さんに満足していただける講座となりますよう研究会一同がんばります。次回は11月24日 講義と真田紐のデザインです。少ない色使いでも多色使いでも自由にデザインしていただき、たくさんの驚きと発見に出会えますように。 (T子)

出張講座 小倉織~歴史と特徴~ 北九州プロバスクラブ in スチールハウス

2022.10.18

10月18日(火)13時~14時まで北九州プロバスクラブの10月例会で出張講座を行いました。北九州プロバスクラブは、様々な職業で活躍された方々で構成され、その経験を生かして社会への貢献や仲間づくりなど楽しいシニアライフを目指して活動されていらっしゃる団体です。2017年に行ったイベントに会員の方が参加されたことがご縁で今回の講座が実現しました。実演用の糸車や綿繰り機のセッティングをしていた時、早めに会場に来られた何人かの方から「綿はどこで栽培しているの?綿の種を植える時期は?種をいただいてもよろしいですか?」など早速、興味を持ってたくさんお尋ね頂きました。大和代表の講話が始まり、日本における綿織物の普及、他の綿織物との違いなど小倉織の歴史や特徴の話へと進むと、皆さん資料にメモを取ったり熱心に聞き入っていました。最後に今後の活動として、小倉城庭園で11月から始まる豊前小倉織伝承会の活動や小倉織の歴史を踏まえた常設展、11月の小倉織協同組合の企画展示などもご案内しました。質疑応答では、小倉織の商品としてのマーケット規模など、企業にかかわられていた方々ならではのお尋ねもあり、時間ギリギリまでとても充実した中で講座が終了しました。 会長様からは「初めてしっかり小倉織というものがわかった気がします。次回は続き講座としてワークショップのような参加型のものができれば良いと思います。」というお言葉をいただきました。次回はぜひ小倉城庭園でいかがですか?(^^) ************************************* 会員の皆さんの平均年齢は70歳と伺っていましたが、好奇心とエネルギーにあふれる素敵な方々でした。(T子)

第一回北九州市立市丸小学校総合学習「小倉織」

2022.10.14

10月14日(金) 北九州市小倉南区にある、市丸小学校5年生の総合学習の時間に、ゲストティーチャーとして参加してきました。 5年生は春から、郷土の文化である小倉織について学んでいます。綿を自分たちで栽培し、織ってコースターを作る事が目標です。秋になり綿もたくさん収穫できました。 でも、コースターになるまでには、いくつか工程を重ねないといけません。まずは綿の繊維と種を分けますが、これは前もって子ども達が終わらせていました。自作の綿繰り機(種と繊維を分ける道具)も開発されていて感心しました。ついに1番難関な糸づくりに入ります。ここからは研究会指導のもと、繊維をほぐす”綿うち”を、ハンドカーダーという道具でおこないます。ほぐれたら、きりたんぽのような形の”じんき”を作り、糸車を使ってじんきにヨリをかけて引き出し糸にしていきます。綿うち→じんき→糸紡ぎに子ども達も挑戦しました。 お手本をしっかり観察、やってみる、質問する、またやってみる。仲間と相談して良い方法を探る。やってみる。その積み重ねで工夫が生まれ、どんどん糸が紡がれていました。強弱のある個性豊かな糸ができましたが、子ども達の夢中が伝わる素敵な糸になりました。素晴らしいです。さらに先生方も子ども達に負けないくらい、綿を楽しく学ばれている姿にも心打たれました。 良い授業に参加させていただけて、ありがとうございました。(わた子)

到津市民センター みんなの学びの場〜そよ風塾 「小倉織を学び織ってみよう」

2022.10.13

9月30日(金)10:00〜12:00 到津市民センターで小倉織の出張講座を行いました。爽やかな秋晴れの中、14名の幅広い年代の女性の方々に参加いただきました。前半は、小倉織の布や袴、綿の実がなった枝などの実物と、スライドの資料をお見せしながら、小倉織がたどってきた歴史や特徴についてお話ししました。また、綿繰り・弓打ち・糸紡ぎの実演と、草木染について詳しくご紹介して、綿の実から美しい糸ができるまでの工程を知っていただきました。後半は、いよいよ小さな織り機「mini小倉」での織り体験です。お好きなデザインのmini小倉と糸のセットを選んで、机と腰に結びつけ、色とりどりのたて糸をぴんと張ると、小さな機が出来上がります。mini小倉の上げ下げや、よこ糸の引き締め方に悩んだりしながら、徐々にコツをつかみ、皆さんそれぞれの真田紐を楽しく真剣に一段一段織り進めていらっしゃいました。織り上がった真田紐は、金具とチャームを取り付けて可愛いストラップになって、皆さんにお持ち帰りいただきました。ストラップの写真を撮り忘れたことが残念です。「また織り体験をしたい。」「糸紡ぎをもっとしてみたい。」などの有難いお声もたくさんいただき、とても嬉しく思いました。皆さんありがとうございます。(こめ)

「旧百三十銀行」ワークショップ-小倉織のストラップづくり-

2022.09.16

9月11日(日)、八幡東区にある北九州市指定有形文化財建造物の「旧百三十銀行ギャラリー」で、ワークショッブを開催しました。辰野金吾氏の設計によるイギリス風の赤レンガの建物に集まっていただいた20名の方々と「小倉織」に触れたり、ミニ小倉によるストラップづくりをしました。若松区や八幡西区、小倉南区など遠くから参加していただいた方もいました。材料の綿花に触れたり、綿繰りして種を取ったり、弓を使って繊維をほぐしたり、糸車で糸を紡いだり・・・ 皆さん、目を輝かせて取り組んでいました。 ミニ小倉でストラップを織り上げると自分の作品に満足げな笑顔いっぱいでした。

奈良国立博物館 番外編

2022.08.23

奈良は連日の快晴。盆地特有なのか、九州とはまた違った暑さを感じながら過ごした3日間でした。とはいえ澄んだ空に白い雲、置物のように動かない鹿達。とてもゆったりした空気が流れていました。この風景は遠い昔、中将姫達が生きた奈良時代も変わらなかったのではないかと想像が膨らみます。博物館ではギュッと詰まった素晴らしい時間を過ごさせていただきました。新たな知識を得たり、出会いがある度に、わくわくする発見や感動があります。* * * * * ワークショップ会場では学芸員の方の手作り折り紙。かわいらしい蓮の花が本物の葉の上に飾られていました。ホテルではスタッフの方からも折り紙の鹿をいただきました。ちょっと上がったお尻がポイントですね(^-^) 奈良の鹿は北九州で早速小倉織の上で走らせてみました。ステキ! (T子)

「小倉織入門教室」8月20日(土)いのちのたび博物館

2022.08.22

8月20日(土)いのちのたび博物館で「小倉織入門教室」か開催されました。 今回は、講義よりも体験中心の教室でした。 綿繰り、糸紡ぎ、機織りの体験グループとミニ小倉を使ってのストラップ作りのグループに分かれて行いました。小倉織の素材である綿を手にして種を取り出す、道具を使って簡単に種取りをする、両方を体験することができました。 糸紡ぎは、糸車を回すタイミングと左手で糸を引き出していくタイミングがなかなか合わずに首をひねる姿も見られました。 高機を使っての機織りでは、四肢を使って一生懸命取り組んでいました。自分が織った部分を見て納得したような表情も見られました。 自分の好きなデザインを選んでのストラップ作りでは、楽しそうに織り進めていく姿が見られました。完成した作品を手にして笑顔いっぱいで、お手伝いした私たちにもうれしさが伝わってきました。

「中将姫と當麻曼荼羅―祈りが紡ぐ物語」奈良国立博物館で蓮の糸のコースターを織る、ワークショップをしました!

2022.08.13

今から1300年も昔の話。貴族の娘として奈良に生まれた中将姫は幾多の苦難を味わった末に、仏さまにお仕えすることなり、写経に励みます。ある日、阿弥陀如来と観音菩薩の化身が現れ、中将姫が引き出した蓮の糸で一晩にしして「當麻曼荼羅」を織りあげて、中将姫に極楽の姿を示したと言われています。當麻曼荼羅は、蓮の糸ではなく絹糸の綴織によって織られていることが、後に確認されていますが、その後途切れることなく中将姫信仰は広がり、たくさんの絵画による當麻曼荼羅が制作されています。今回の特別展は江戸時代貞享年間に作られた「貞享本當麻曼荼羅」の修理完成記念特別展です。特別展会場に北九州の広寿山福聚寺所蔵の「藕糸織阿弥陀三尊来迎図」「藕糸織霊山浄土図」「藕糸織阿弥陀聖衆来迎図」の3幅が展示されています。この3つは17世紀に小倉藩主小笠原忠真の側室永貞院が忠真の菩提を弔うために織らせたものだと言われていますが、日本で確認されている最古の藕糸織物です。 ************************************* 一昨年より、3幅の藕糸織軸の糸や織の科学的調査研究をしている北九州市立自然史・歴史博物館に協力して、蓮の葉柄から糸を引いたり、試織を繰り返してきました。 ミャンマーなど東南アジアの国では、仏教に関わる人々の袈裟などとして馴染みのある藕糸(ぐうし)による織物ですが、日本では蓮から糸が取れること自体、あまり広くは知られていないと思います。今回は、唐招提寺様のご協力で蓮の茎を提供していただき、茎から糸を引き出す体験をしました。また、あらかじめミャンマーから購入していた藕糸を使って、コースターを織る体験をしていただきました。*蓮の茎に切り目を入れて、ポキッと折り、両方に引っ張ると、細い細い繊維が無数に出てきます。台の上で、出てきた繊維を手で擦るようにしてくっつけていくと、次第に長い糸となります。とても、不思議な感覚で、参加された皆様にも感激していただけたようです。*コースターは経糸に麻を使いました。いつもは小倉織真田紐作りに活躍する「mini小倉」の織機が、今回は藕糸織コースターで活躍しました。*緯糸はミャンマー産の藕糸を織り込みました。ご自分のデザインで小倉織の紡ぎ糸を挟んでいただき、色どりを添えました。*見かけは麻に近いのですが、どこか柔らかく独特の蓮の糸の感触を感じていただけたでしょうか。午前、午後合わせて21名のみなさまにご参加いたきました。*夢中で織っておられる姿を拝見して、準備した私たちも嬉しい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 ************************************* 鹿たちも木陰でひっそりと涼んでいる暑い奈良で、當麻曼荼羅鑑賞、藕糸織ワークショップ、専門家の方からの織についてのアドバイスをいただく、などなど盛りだくさんの実りの多い時を過ごさせて頂きました。(kei)

「中島トレジャース」小倉織り体験

2022.08.13

8月6日(土)小倉北区中島市民センターで小学生を対象に「伝統文化にチャレンジしよう」ということでストラップ作りをしました。 まず、小倉織の歴史や素材である綿のことや製作過程について学習しました。種のついた綿を手にして、種を取り出したり綿を撚って糸にしてみたり、目を輝かせて取り組んでいました。 その後、ミニ小倉でのストラップ作りでも集中して黙々と織っていきました。 綿繰り体験では、種取りが簡単にできる道具にビックリ。糸紡ぎ体験では、右手と左手の調子が合わず、糸にする難しさに首をひねる姿も見られました。 最後に完成したストラップを手に満足げな笑顔でした。

北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう」無事終了しました。

2022.07.24

今年は5回の講座を、皆様のご協力で無事に終了することができました。受講されたみなさまの熱心なお姿にたくさんの力を頂きました。詳しくは活動報告をご覧ください。
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